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経営と福利厚生のバランス

ユニクロのファーストリテイリングが
短時間正社員制度を採用して、ニュースになっていました。
他にもIKEAやモロゾフなんかでも
短時間正社員が活躍しているらしいですね。
中には短時間勤務なのに現場の責任者を
任されることもあるとか。

短時間正社員は大きく分類すると3つに分けることができます。
1.子育てなどで一時的に短時間勤務をするパターン。
2.ボランティア活動などと両立するために
継続的に短時間勤務をするパターン。
3.パートさんが勤務時間そのまま正社員になるパターン。

数字だけ見れば、会社にとっては
この短時間正社員ってあまりメリットがないんじゃないかな、と
思ってたんですよね。
本来ならフルタイム正社員の4分の3以上勤務しないと
入る必要のないはずの社会保険にも
短時間正社員は原則入れないといけないという話ですし。
それならパートでいいじゃないか、と。
社会保険の負担は会社にとっても社員にとっても
結構キツイですからね。
そもそもどういうメリットが考えられるでしょうか。

例えば、従業員数200人のうち190人がアルバイトです、
という会社があるとします。
もちろんアルバイトよりも正社員の方が有能だなんて
保証はどこにもないんですけど、
一般的に、アルバイトばかりというのは
イメージはあまり良くない気がします。
「アルバイトばかりで回してるなんて大丈夫なのかしら・・・」
なんて囁かれてしまうこともあるかもしれません。
あとは、社員の働き方を多様化するというのは
対外的には好印象でしょうね。
会社の社保負担、育児支援などから考えると
これも福利厚生の一環と考えても良さそうな気がします。
イメージアップの戦略としてはありなのかなと思います。

また、冒頭のような安定した大企業であれば、
短時間勤務だろうが正社員として迎えてもらうこと自体が
雇用されている側としても「安定」という意味では
価値があるのかもしれませんね。
家庭と仕事を両立しようとする層についても、
働きやすさを強みに定着が見込めそうですし、
勤務時間そのままでパートから正社員になれるなら、
他のパートさんのモチベーション向上にもつながりますよね。

こういう制度も会社の悩みに合わせて
多角的に見ていけばいろんな使い方がありそうです。
当然のことながら、労働環境の整備・福利厚生の充実は
経営状況を見て無理のない範囲で行うべきだろうと思います。
とはいっても、数字にしか目が行っていないと
今度は社員が離れていってしまいかねないですし・・・
双方のバランスを見つつ、上手くやっていきたいところですね。

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